ことば(日本語)は、子どもへの最良の贈り物
1日30分間の「語りかけ育児」(サリーウオ―ド著)
幼児の「聞く力」と「注意を向ける力」を基礎とした「語りかけ育児」は子どもの言葉を劇的に伸ばすことをサリーウオ―ド(イギリスの言語聴覚士)は見出しました。要点は 1日30分間赤ちゃん(子ども)としっかり向かい合う以下のことを実行することです。
①テレビなど気を散らす雑音のない空間(テレビは30分まで)
②あかちゃんとふたりだけで目と目を合わせる
③あかちゃんの注意しているものに一緒に注目
④簡単な繰り返しのことば遊び
⑤ダメ という否定語は使わない 2025年現在、子どもの言葉の発達を一番阻害するスマホ・YouTubeは6歳まで見せない を私は追加します。
「毎日静かな環境で・暖かい雰囲気の中で・あかちゃんと二人きりで向き合って・30分間静かに語りかけよう。子どもが本当に大切にされていると感じることができるこの環境で、どんどん言葉を身につけて知能も発達する」ということです。赤ちゃんに言葉を教え込もう・しゃべらせよう とすることではありません。
ウオ―ドさんの研究によると、10か月の時に言葉の遅れが見られた子どもであっても「語りかけ育児」を受けた子どもの平均IQは上位30%にあり、うち1/3は秀才の範囲に入り、11歳の全国標準学力テストでも良い成績でした。しかも集中力・対人関係ともに良好でした。福井が学力テストで全国1位なのは、お爺ちゃん・おばあちゃんのいる暖かい家庭に育つからなのです。(全文はクリニックHPに掲載してあります)
今回の掲載内容で紹介した書籍となります。興味がある方は是非ご覧下さい。