クリニックの業績

2010年度

<著書>
1) 平谷美智夫 分担
  学習障害の適切な診断と治療的アプローチとは?
  五十嵐隆夫総編集 平岩幹夫専門編集
  EBM小児疾患の治療2010~2011版 中外医学社622~628
  2011年2月1日発行 

2) 平谷美智夫 分担
  AHD関連用語
  LDADHD等関連用語集 日本LD学会編 2011年1月発行


<論文>
1) 山下裕史朗、石崎朝世、川上俊亮、小枝達也、野呂健二、林隆、平谷美智夫
  日本人のADHD小児を対象とした機能障害調査
  小児科臨床 63:2181~2193、2010-10

2) 平谷美智夫
  AH/HD治療とメチルフェニデート徐放錠
  ―報酬系と実行機能のスペクトラムを踏まえた薬物療法アプローチー
  小児科臨床 62:2009 2101~2110


<学会発表>
1)PDDを伴う発達性dyslexiaの読み指導経過 -漢字と視覚的語彙形成-
  石坂郁代(福岡教育大学) 平谷美智夫 大石敬子(上智大学)
  2009年度 日本LD学会口演 (東京)

2)川谷正男, 中井昭夫, 平谷美智夫
  発達障害の同胞例の臨床的多様性に関する検討
  第51回日本小児神経学会(米子)2009年5月

3)中井昭夫, 川谷正男, 平谷美智夫
  一般市民の「子どものこころ」と「脳科学」に関する意識調査研究
  第51回日本小児神経学会(米子) 2009年5月

①松村友宇子(平谷こども発達クリニック・心理士)・赤龍智恵(同保育士)・平谷美智夫(同医師)
  民間クリニックでの2歳児小集団療育における保護者支援
  日本臨床発達心理学会 第6回全国大会(2010年8月7日~8日)
  実践研究発表論文

②武澤友広・小越咲子・三橋美典・平谷美智夫・小越康宏・友兼霞(2011)
  発達障害のある子どもの他者感情認知機能訓練システムの開発.
  電子情報通信学会2011年総合大会論文集CD-ROM

③小越咲子・小越康宏・武澤友広・三橋美典・中井昭夫・平谷美智夫・高木唯 (2011)
  発達障害児の行動・脳機能特性を考慮した統合支援システムの開発.
  電子情報通信学会2011年総合大会論文集CD-ROM



2011年度

<著書・誌上発表>
1)平谷美智夫
  発達障害と夜尿症  チャイルドヘルス 2011 6月号 p1333-1336 
  特集 おねしょと夜尿症  (診断と治療社)

2)Kawatani M, Hiratani M, Kometani H, Nakai A, Tsukahara H, Tomoda A, Mayumi M, Ohsima Y. Focal EEG abnormalities might reflect neuropathological characteristics of pervasive developmental disorder and attention-deficit/hyperactivity disorder
Brain & Development (!F 1.979), Jan 4, 2012

3)Ishitobi M, Hiratani M, Kosaka H, Takahashi T, Mizuno T, Asano M, Murata T, Tomoda A, Wada Y. Switching to aripiprazole in subjects with Pervasive Developmental Disorders showing tolerability issues with risperidone
Progress in Neuro-Psychopharmacology & Biological Psychiatry 37(2012)128-131

4)Narimoto, T., Matsuura, N., Takezawa, T., Mitsuhashi, Y., & Hiratani, M.. Spatial short-term memory in children with visuospatial learning disabilities: Impairment in encoding spatial configuration. Journal of Genetic Psychology (in press)



2012年度

<誌上発表>
1)M.Ishitobi,M.Hiratani,H.Kosaka,T.Takahashi,T.Mizuno,M.Asano,T.Murata, A.Tomoda,Y.Wada
Switching to aripiprazile in subjects with Pervasive Developmental Disorders showing tolerability issue with risperidone   Progress in Neuro-Psychophaemacology & Biological Psychiatry 2012.4

2)平谷美智夫
よくみられる疾患・見逃せない疾患の診療 学習障害
日本医師会雑誌 第141巻・特別号(1)S251~252 2012年6月

3)大石敬子  原恵子  平谷美智夫
発達性読み書き障害(dyslexia)10事例の音韻障害の検討
「小児の精神と神経」第52巻第3号  2012年9月

4)平谷美智夫
 厚生労働科学研究費補助金(障害保健福祉総合研究事業)分担研究報告書
 民間クリニックでの診療が保護者レリジエンス向上に果たす役割に関する予備的研究
 発達障害児を持つ家族の支援ニーズに基づいたレジリエンス向上に関する研究
  課題番号H24-身体・知的-一般-007 P19~28 2012

5)河村佳保里
 福井県自閉症協会きょうだい会の活動
 子どものこころと脳の発達 第3巻2号 P69~71 2012


<学会発表>
 共同研究者が多彩なので、3回以上連名者となった方の所属は共同研究者として最下段に通し番号で記載

1)川谷正男1,大嶋勇成(福井大学医学部病態制御医学講座小児科),平谷美智夫,友田明美2
  自閉症スペクトラム障害のきょうだい児に対する支援の試みと小児科医の役割
  第115回日本小児科学会学術集会(2012.4.20~22 福岡)

2)高井雪帆3,平谷美智夫,他
  読み書きの問題を呈した広汎性発達障害児の読み書き指導の経過
  第38回日本コミュニケーション障害学会(2012.5.13)

3)川谷正男1,平谷美智夫,他
  発達障害同胞の脳波学的検討
  第54回日本小児神経学会(2012.5.17~19 於:札幌)

4)平谷美智夫,八ツ賀千穂4,石飛信5,川谷正男1,友田明美2
  アリピプラゾール(Aripiprazole)の臨床研究
  第1報:小児期~青年期の広汎性発達障害(PDD:Pervasive developmental disorder)の興奮性に対するアリピプラゾールの効果
  Aropipirazole in the Treatment of Irritability in Children and Adolescent with PDD
  第54回日本小児神経学会(2012.5.17~19)

5)八ツ賀千穂4,平谷美智夫,石飛信5,川谷正男1,友田明美2
  第2報:広汎性発達障害者(PDD)におけるrisperidoneからaripiprazoleへの変更
  Aropipirazole in the Treatment of Irritability in Children and Adolescent with PDD
  第54回日本小児神経学会(2012.5.17~19)

6)浅野みずき6,石飛信5,平谷美智夫,小坂 浩隆7,水野 智之8,高橋 哲也,村田哲人(福井大学医学部付属病院病態制御医学講座精神医学領域),八ツ賀千穂4,川谷正男1
  広汎性発達障害患者におけるrisperidoneからaripiprazoleへの置換に関する後方視的検討
  第108回日本精神神経学会(2012.5.24~26 於:札幌)

7)藤岡徹(心理士)9,宮本信也(筑波大学大学院人間総合科学研究科),平谷美智夫
  自閉症スペクトラム障害児の自己理解/他者理解の促進を目的とした活動 ~構成的グループエンカウンターを用いた試み~ 
  第107回日本小児精神神経学会(2012.6.16~17 於:東京)

8)平谷美智夫,河野俊寛10,滝口慎一郎11,石坂郁代12,大石敬子13
  発達性ディスレクシアと診断された児童の併存症などの背景因子の検討
  第12回日本発達性ディスレクシア研究会(2012.7.7~8 於:富山大学)

9)河野俊寛10,藤岡徹9,新井清義14,平谷美智夫
  自閉症スペクトラム障害及び注意欠陥多動性障害における読み書き障害合併率に関する研究
  第12回日本発達性ディスレクシア研究会(2012.7.7~8 於:富山大学)

10)石坂郁代12,柴 玲子(北里大学医療衛生学部言語聴覚科),伊波みな美(平谷こども発達クリニック),平谷美智夫,河野俊寛10,大石敬子13
  発達性dyslexiaの評価プロセスとその後の支援
  第12回日本発達性ディスレクシア研究会(2012.7.7~8 於:富山大学)

11)清水聡(福井県立大学),三橋美典15,平谷美智夫
  発達障害成人の就労の諸相と受けてきた療育・支援との関連
  第11回日本自閉症スペクトラム学会 (2012.8.25 於:つくば国際会議場)

12)武澤友広(障害者職業総合センター),三橋美典15,平谷美智夫
  自閉症スペクトラム障害のある児童生徒表情に基づく行動価値の学習能力評価
  日本特殊教育学会(2012.9.28~30 於:つくば国際会議場他)

13)藤岡徹9,平谷美智夫,石坂郁代12,大石敬子13
  発達性ディスレクシアと診断された児童の併存症と初診時の主訴の検討
  第21回日本LD学会 (2012.10.7 於:仙台国際センター)

14)松浦直己16,新井清義14,河村佳保里(平谷こども発達クリニック),平谷美智夫,指定討論者:三橋美典15
  1子ども発達クリニックの臨床と研究の取り組み(自主シンポジウム)
  ~発達障害の診断・治療やWISC-Ⅳの分析、近赤外線スペクトロスコピーを使用した脳科学的研究
   ① こども発達クリニックにおける発達障害の医療・療育・臨床研究の実践活動(話題提供 平谷 美智夫)
   ② WISC-Ⅳの結果に基づく障害特性の分析                (話題提供 河村 佳保里)
   ③ NIRS を使用した前頭葉機能の評価                  (話題提供 新井 清義)
  第21回日本LD学会 (2012.10.7 於:仙台国際センター)
  
15)新井清義14,松浦直己16,小坂浩隆7,平谷美智夫
  ASD/ADHD児を対象とした前頭葉機能評価に関する研究
  第53回日本児童青年精神学会 (2012.11.1 於:都市センターホテル)

16)滝口慎一郎11,八ツ賀千穂4,山﨑未花(福大学医学部こども発達研究センター),平谷美智夫,友田明美2
Usefulness of Japanese version of Advanced Test of Attention to evaluate effectiveness for ADHD treatment
  第1回アジアADHD学会(2012.11.2~4 於:韓国)

17)滝口慎一郎11,平谷美智夫,友田明美2
  ADHD薬物治療の効果判定における日本語版精密注意集中力検査(ATA)の有用性
  第108回日本小児精神神経学会(2012.11.10 神戸朝日ホール)

18)藤岡徹9,宮本信也(筑波大学大学院人間総合科学研究科)
  罪が自閉症スペクトラム障害児の意思決定に与える影響についての研究
  ― Baloon Analogue Risk を用いた研究 ―
  第108回日本小児精神神経学会(2012.11.10 神戸朝日ホール)

19)川谷正男1,米谷博(福井大学医学部小児科),巨田元礼(福井大学医学部小児科),大嶋勇成(福井大学医学部小児科),友田明美2,平谷美智夫
  Focal EEG abnormalities might reflect neuropathological characteristics of Pervasive developmental disorder and attention-deficit/hyperactivity disorder
  (焦点性脳波異常は広汎性発達障害や注意欠陥/多動性障害の神経病理学的特徴を反映しうる)
  第46回日本てんかん学会(2012.10.11~12 東京)


<講演一覧>
1)発達障害児に対するメチルフェニデイトの使用の実際
  第13回発達障害児・者支援医学研修(東京:2012.7.5 国立精神神経医療研究センター)

2)ADHDを中心とする発達障害児に対する Methylphenidate の使用経験 (イブニングセミナー講演)
  ― 多彩な臨床効果を児童の発達支援の立場から考察する ―
  第108回日本小児精神神経学会(2012.11.10 神戸朝日ホール)

3)発達障害児・者に見られる多彩な臨床症状とその支援
  第1部:療育の中で見落とされがちな障害児・者の脳障害の臨床(特に視床下部ー下垂体系の異常)
  第2部:自閉症スペクトラム障害(ASD)・ 注意欠陥多動性障害(ADHD)・ 学習障害(特に発達性デイス
     レクシア:DD)3疾患の 相互関係
  第3部:ASD・ADHD・DD への薬物療法の進歩
  心身科学会講演会 2012.11.16  愛知学院大学健康科学科言語聴覚科学 (名古屋)

4)軽度発達障害 (LD・ADHD・PDD) の理解と対応
  24年度障害者職業生活資格認定講習会       (福井 2012.11.1)  

5)自閉症スペクトラム障害(ASD)・注意欠陥多動性障害(ADHD)・学習障害(LD:特にデイスレクシアDD)の相互関係と医療・療育支援特に薬物療法について
  東京福祉大学・大学院  特別支援教育公開講座   (群馬:2013.2.17)



2013年度

<学会発表>
1)磨井 明奈1) ,藤岡 徹1) ,滝口 慎一郎1) 2),新井 清義3),有吉 ゆかり1) ,平谷 美智夫1)
  1)平谷こども発達クリニック, 2)福井大学大学院医学系研究科, 3)福井大学連合小児発達学研究科
  メチルフェニデート(MPH)長期服用がAD/HD児の身長に与える影響についての検討
  H25年4月5日 第109回日本小児精神神経学会

2)山口大輔1) 2) 藤岡徹1) 石坂郁代3) 河野敏寛4) 大石敬子5) 平谷美智夫1)
  1)平谷こども発達クリニック(ST), 2)大阪大学連合大学院小児発達学研究科博士課程, 3)北里大学医療衛生学部, 
  4)東京大学先端科学研究センター, 5)多摩療育園
  発達性ディスレクシアと診断されたIQ70から85の境界線級知能を持つ症例についての検討
  H25年7月7日 第13回日本デイスレクシア研究会

3)高井雪帆1) 石坂郁代2) 村田里佳3) 吉田美穂1) 平谷美智夫1)
  1)平谷こども発達クリニック(ST), 2)北里大学医療衛生学部, 3) 新田塚医療福祉センター福井総合クリニック
  発達性dyslexiaの兄弟事例の障害像の検討
  H25年7月20-21日 第39回 日本コミュニケーション障害学会

4)村田里佳1) 石坂郁代2) 川田麻悠子3) 高井雪帆3) 平谷美智夫3)
  1)福井総合クリニックリハビリテーション課言語聴覚療法室, 2)北里大学医療衛生学部, 3) 平谷こども発達クリニック
  発達性dyslexiaの英語指導の効果 -事例報告
  H25年7月20-21日 第39回 日本コミュニケーション障害学会

5)浅野みずき1) 石飛信2) 小坂浩隆1) 平谷美智夫3)
  1)福井大学子どものこころの発達研究センター, 2)福井大学医学部病態制御医学講座精神医学領域, 3)平谷こども発達クリニック
  ラメルテオン単剤治療が睡眠障害および衝動性に有効であった高機能自閉症の一例
  H25年10月11日 第54回 日本児童青年精神医学会 

6)石飛信1) 浅野みずき3) 小坂浩隆3) 平谷美智夫2)
  1)福井大学医学部病態制御医学講座精神医学領域, 2)平谷こども発達クリニック, 3)福井大学子どものこころの発達研究センター
  双極性障害のうつ病相に出現したカタトニアに対しクエチアピンが奏功した自閉性障害の1例
  H25年10月10-12日 第54回 日本児童青年精神医学会 

7)石飛 信1) 平谷 美智夫2) 浅野 みずき1) 3) 小坂 浩隆1) 3) 和田有司1)
  1)福井大学医学部病態制御医学講座精神医学領域, 2)平谷こども発達クリニック, 3)福井大学医学部子どものこころの発達研究センター
  広汎性発達障害患者におけるrisperidoneからaripiprazoleへの置換の安全性・有効性に関する前方視的検討
  H25年10月24日-26日 第23回 日本臨床精神神経薬理学会 

8)新井清義1) 石飛信2) 浅野みずき3) 猪原敬介2) 丁ミンヨン1) 平谷美智夫4) 小坂浩隆3) 松浦直己5)
 1) 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科,2) 福井大学医学部病態制御医学講座精神医学領域
 3) 福井大学子どものこころの発達研究センター,4) 平谷こども発達クリニック,5) 東京福祉大学大学院教育学研究科
 ADHD児におけるMethylphenidate治療効果の検討:近赤外線スペクトロスコピィによるワーキングメモリ評価
 H25年10月11日 第54回 日本児童青年精神医学会

9)藤岡徹1)  石坂郁代2)  大石敬子3) 河野俊寛4) 平谷美智夫1)
  1)平谷こども発達クリニック(心理), 2)北里大学医療衛生学部, 3)多摩北部医療センター, 4)東京大学先端科学技術研究センター
  発達性ディスレクシア児の”学習上の問題”に対する担任教員の気づき
  ~初診時の担任教員アンケート記載内容による検討~
  H25年10月 第22回日本LD学会

10)石坂郁代1) 平谷美智夫2)  大石敬子3)  伊波みな美1)  高井雪帆1)  藤岡 徹1)  
河野俊寛4)  村田里佳5)  伊藤一美6)
  1)北里大学医療衛生学部, 2)平谷こども発達クリニック, 3)多摩北部医療センター, 4)東京大学先端科学技術研究センター, 5)新田塚医療福祉センター福井総合クリニック, 6)星槎大学 
  発達性dyslexia児の読み書きの問題への気づき~struggling bright readerに相当すると思われる事例から~
  H25年10月 第22回日本LD学会
11) 平谷 美智夫
  医療が特別支援教育と連携してできること
  LD ADHD & ASD (明治図書) No.46 2013年7月号 

12)Sumiyoshi Arai, Keisuke Inohara, Toru Fujioka, Makoto Ishitobi, Mizuki Asano, Kaori Kawamura, Minyoung Jung, Yuji Wada, Akemi Tomoda, Michio Hiratani, Naomi Matsuura, Hirotaka Kosaka
  “Effects of Methylphenidate on Neuropsychological Performance in Children with ADHD Using the Cambridge     Neuropsychological Test Automated Battery (CANTAB)”, 2nd Asian Congress on ADHD, Tokyo, Japan, (March 2014)


<論文>
1) Quetiapine responsive catatonia in an autistic patient with comorbid bipolar disorder and idiopathic basal ganglia calcification, Brain & Development, December 2, 2013
Makoto Ishitobi a, b *, M.D., Ph.D., Masao Kawatani e, M.D., Ph.D., Mizuki Asano b, M.D., Hirotaka Kosaka c, M.D., Ph.D., Takashi Goto b, M.D., Michio Hiratani d, M.D., Ph.D., Yuji Wada b, M.D., Ph.D.
a Department of Child and Adolescent Mental Health, National Institute of Mental Health, National Center of Neurology and Psychiatry
b Department of Neuropsychiatry, University of Fukui
c Research Center for Child Mental Development, University of Fukui
d Hiratani Child Development Clinic
e Department of Pediatrics, University of Fukui,


<講演>
1)発達障害の多彩な臨床症状とその支援 “特別支援教育”と“労働”に期待する 
  24年度障害者職業生活資格認定講習会  H25.11.7 福井市            

2)学齢期の発達障害の診断と医療・療育支援のネットワークの中で小児科医のはたす役割を考える
  1:発達障害児に見られる多彩な臨床症状と医療支援
  2:AD/HD・LD・ASDへの医療・療育支援
  福井県子どもの心の診療医養成事業研修基礎講座 (学齢期)   (H25.12.1)

3)発達障害児に見られる多彩な臨床症状とその支援
  自閉症スペクトラム障害(ASD)・学習障害(LD)・注意欠陥多動性障害(ADHD)
  3疾患の相互関係と医療・療育支援
  放課後児童指導者研修会  (福井市子ども福祉課)   (H26.2.2)

4)発達障害(特に強度行動障害)と、その周辺の医療 
  発達障害児・者に小児科医が提供できる医療サービスの延長線上で考える
  福井県強度行動障害支援者養成研修   H26.3.11  福井市



2014年度

平谷こども発達クリニックの研究活動について
当クリニックは平成13年4月の開院以来、発達障害の臨床研究活動に力を入れてきました。個人クリニックに Research mind のあるスタッフを抱えることは不可能に近いことですが、Research mind のある人に興味を持っていただき、クリニックの豊富なデータを使っていただくことに努めてきました。当初は私自身がデータ整理や学会発表や誌上発表にも参加できましたが、9名の代診DR、6名の心理・言語のスーパパバイザーを含めて70名近い職員の管理運営と毎日受診される子ども達の診療に時間をとられるようになり、不可能となってきました。しかし、連合大学院の院生数名がクリニックに常勤あるいは非常勤で勤務するようになったことや臨床研究をある程度理解できる力のある職員も育ち、クリニックのデータを使う目的でクリニックで非常勤を希望されるDRも来院されるようになり、ここ数年インパクトファクターのある英文論文もコンスタントに出るようになってきっました。臨床研究は、研究には縁がないと思ってきた心理・言語スタッフにエビデンスベースの療育を意識させる貴重な場を提供してくれます。

下記の機関と共同研究を行い、それぞれのテーマで完成した論文を同門会誌で紹介させていただいています。

共同研究
1:福井大学医学部:小児科・精神科・こどものこころの診療部
2:国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的障害研究部部長 稲垣真澄先生
  発達障害児を持つ家族の支援ニーズに基づいたレリジエンスの向上に関する研究(3年目)
3:東京福祉大学 松浦教授(福井大学こどものこころ診療部との連携)
NIRS・CANTAB を使ったADHDおよびMethylphenidateの奏功機序に関する研究
4:国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所、児童・思春期精神保健研究部 石飛信DR・神尾陽子先生
  自閉症スペクトラム障害の最適予後のための早期介入に関する研究
5:東京福祉大学 成本准教授とADHDの視空間認知に関する研究
6:大阪大学基礎工学部石黒教授の研究室と福井大学子どものこころの診療部熊崎DR(児童精神科医)とのロボットの療育参加に関する研究(1年前から進行中)


<業績>
1)Kawatani M, Hiratani M, Kometani H, Nakai A, Tsukahara H, Tomoda A, Mayumi M, Ohsima Y.  Focal EEG abnormalities might reflect neuropathological characteristics of pervasive developmental disorder and attention-deficit/hyperactivity disorder,   Brain & Development, 2014, 34, p723-730

2)Makoto Ishitobi, Masao Kawatani, Mizuki Asano, Hirotaka Kosaka, Takashi Goto, Michio Hiratani, Yuji Wada Quetiapine responsive catatonia in an autistic patient with comorbid bipolar disorder and idiopathic basal ganglia calcification  Brain & Development, 2014, 36, p823-825

3)Naomi Matsuura, Makoto Ishitobi, Sumiyoshi Arai, Kaori Kawamura, Mizuki Asano, Keisuke Inohara, Tadamasa Narimoto, Yuji Wada, Michio Hiratani, Hirotaka Kosaka:Distinguishing between autism spectrum disorder and attention deficit hyperactivity disorder by using behavioral checklist, cognitive assessment, and neuropsychological test battery,   Asian Journal of Psychiatry, 2014, 12, p50-57

4)Mizuki Asano, Makoto Ishitobi, Hirotaka Kosaka, Michio Hiratani, Yuji Wada:Ramelteon Monotherapy for Insomia and Impusive Behavior in High-Functioning Autistic Disorder
Journal of Clinical Psychopharmacology, 2014 June ; 34(3) : 402-3

5)Naomi Matsuura, Makoto Ishitobi, Sumiyoshi Arai, Kaori Kawamura, Mizuki Asano, Keisuke
Inohara, Tohru Fujioka, Tadamasa Narimoto, Yuji Wada, Michio Hiratani, Hirotaka Kosaka.
Effects of methylphenidate in children with attention deficit hyperactivity disorder: a near-infrared spectroscopy study with CANTAB®Child and Adolescent Psychiatry and Mental Health
2014,8:273 doi:10.1186/s13034-014-0032-5 Published: 31 December 2014

6)藤岡徹、石坂郁代、河野俊寛、大石敬子、平谷美智夫
  発達性ディスレクシアと診断された児童の併存症と診断時の主訴の検討 LD研究、2014年、23 (2)、p340-346

7)鈴木浩太、小林朋佳、森山花鈴、加我牧子、平谷美智夫、渡辺京太、山下裕史朗、林隆、稲垣真澄
  自閉症スペクトラム障害児(者)を持つ母親の養育レジリエンスの構成要素に関する質的研究  脳と発達 (2015.7)


<学会発表>

1)M. Ishitobi, H. Kosaka, M. Hiratani, A. Tomoda, Y. Wada,Y. Kamio. Low-dose aripiprazole for behavioural symptoms in antipsychotics naive subjects with autism spectrum disorders: A prospective open-label study The 16th World Congress of Psychiatry, Sep 14-18, 2014, Madrid, SPAIN

2)Sumiyoshi Arai, Naomi Matsuura, Keisuke Inohara, Toru Fujioka, Makoto Ishitobi, Mizuki Asano, Kaori Kawamura, Minyoung Jung, Yuji Wada, Akemi Tomoda, Michio Hiratani, Hirotaka Kosaka
Effects of Methylphenidate in Children with attention deficit hyperactivity disorder: A Near-Infrared Spectroscopy Study using CANTAB®
International Workshop for Molecular Functional Imaging -Brain and Gynecologic Oncology-
(Fukui2014: The Fifth International Workshop on Biomedical Imaging) March 3-4, 2014

3)Sumiyoshi Arai, Naomi Matsuura, Keisuke Inohara, Toru Fujioka, Makoto Ishitobi, Mizuki Asano, Kaori Kawamura, Minyoung Jung, Yuji Wada, Akemi Tomoda, Michio Hiratani, Hirotaka Kosaka
Effects of Methylphenidate on Neuropsychological Performance in Children with ADHD Using the Cambridge Neuropsychological Test Automated Battery (CANTAB®)
The 2nd Asian Congress on ADHD Jointly with The 5th Annual Meeting of Japanese Society of ADHD March 8-9, 2014

4)野路恵里佳、熊崎博一、新井清義、滝口慎一郎、藤澤隆史、小坂浩隆、平谷美智夫、友田明美
  ADHD児とASD児における感覚の比較
  第55回日本児童青年精神医学会総会(2014年10月12日 浜松)

5)新井清義、藤岡徹、石飛信、浅野みずき、滝口慎一郎、丁ミンヨン、岡本悠子、友田明美、平谷美智夫、松浦直己、小坂浩隆
  10歳以下のADHD児におけるOROS-MPH治療効果の検討:CANTABによる実行機能評価
  第55回日本児童青年精神医学会総会、2014年10月11-13日 浜松

6)藤岡徹、平谷美智夫、小坂浩隆
  保護者と教員は何を基準にADHD-RSをつけているのか?~ADHD-RSとWISC-IVとの関連からの推測~
  第55回日本児童青年精神医学会総会 2014年10月12日 浜松

7)発達障害に特化した民間クリニックのLD の取り組みと提言
  ~早期発見とその後の“支え”を中心に~
  第23回日本LD学会自主シンポジウム(2014年11月23-24日 大阪)
  企画者・司会者 藤岡
  話題提供者:石坂郁代  河野俊寛 伊藤一美 山口大輔  平谷美智夫

8)山口大輔、藤岡徹、新井清義、石坂郁代、平谷美智夫
  PECSのフェイズⅢの通過と発達の関連について
  第40回 日本コミュニケーション障害学会 学術講演会(2014年5月10-11日 金沢)

9)松村友字子(心理)、中西康子(看護師)、赤龍 智恵(保育士)、平谷美智夫、滝口慎一郎(医師)
  民間クリニックにおける10ヶ月健診フォローグループの試み
  日本臨床発達心理士会第10回全国大会実践学会発表(2014年9月 札幌)

10)Development of an iPad application for sharing meaningful occupations for children : Aid for Decision-making in Occupation Choice (ADOC) for Schools
  Yuto Imai (OT), Chiho Nakama (OT), Kounosuke Tomori (OT), Ryutaro Nagatani (OT)
  第16回世界作業療法士連盟大会 (2014年6月18日 横浜)

11)こどもと母親とのShared Decision Makingー水泳練習に取り組んだ事例ー
  ②今井悠人、成瀬廣亮、友利幸之介、平谷美智夫
  ③第2回日本臨床作業療法学術大会 2015.2.6-8 沖縄



2015年度

<講演>
1)平成27年6月28日 第8回東海支部(第9回北陸支部)資格認定講座
  日本自閉症スペクトラム学会 名古屋

2)自閉症スペクトラム障害・注意欠如多動性障害・学習障害とその併存症の臨床・治療・療育
  (多彩な臨床症状と療育ネットワークにおける医療の役割:薬物治療を含めて)
  2015.10.13(於:淑徳大学 名古屋)            
3)自閉症スペクトラム障害・注意欠如多動性障害・学習障害とその併存症の臨床・治療・療育
  (多彩な臨床症状と療育ネットワークにおける医療の役割:薬物治療を含めて)
  新潟県発達障害者支援センターライズ講演会    2015.10.18              

4)自閉症スペクトラム障害と学習障害:高い頻度で合併する書字障害と読字障害への対応も忘れてはいけない
  2015年度 発達障害・専門講座10(福井特別講座) 自閉症スペクトラムの理解と支援
  主催:公益財団法人 明治安田こころの健康財団  共催:福井県自閉症協会(2015.11.15)

5)発達障害の多彩な臨床症状とその支援 “特別支援教育”と“労働”に期待する 
  27年度障害者職業生活資格認定講習会  2015.11.6 


<学会発表>
1)Clinical diversity in twins with neurodevelopmental disorders (発達障害の双胎例における臨床的多様性)Masao Kawatani, Genrei Ohta,、Hiroshi Kometani, Yusei Ohshima, Akemi Tomoda & Michio Hiratani
  47回日本小児神経学会 2015.5.28~30 (大阪)

2)発達性読字障害と診断された児童の背景因子の検討  
  巨田元礼・川谷正男・米谷博・平谷美智夫・大嶋勇成
  47回日本小児神経学会 2015.5.28~30 (大阪)

3)「発達性ディスレクシアにおける読みの能力への知的能力の影響」 発達性ディスレクシア研究会
  山口大輔、平谷美智夫、石坂郁代、藤岡徹、松浦直巳、友田明美
  第15回発達性ディスレクシア研究会 2015.8.1,2 (高松)

4)ADHD児における前頭極の機能成熟:self-generated working memory 課題実施時の脳活動変化
  第56回日本児童青年精神医学会総会
  新井清義、岡本悠子、藤岡徹、石飛信、松村由紀子、丁ミンヨン、滝口慎一郎、
  友田明美、平谷美智夫、松浦直己、小坂浩隆    横浜 2015年9月30日

5)学習障害のある児童が見せる 臨床症状の経年的移り変わり
  ~発達クリニックでの継続した支援を通してみる義務教育期間中の移り変わり~  
   企画者:藤岡徹(福井大学/平谷こども発達クリニック)
  ~読みの苦手さとの長~いお付き合い~   石坂郁代(北里大学医療衛生学部)
  ~書字速度はキャッチアップするのか?~  河野俊寛(金沢星稜大学)
  ~計算のつまづきの発達的な変化~     伊藤一美(星槎大学大学院)
  ~クリニックでの取り組み~        山口大輔(平谷こども発達クリニック)
  ~発指定討論~              指定討論者:藤岡徹
       2015.10.10~12 「第24回 LD学会シンポジウム」開催地:博多

6)簡易視線追跡装置「GazeFinder」の思春期・青年期男性における自閉スペクトラム症判別機器としての有効性検証
  第56回日本児童青年精神医学総会
  藤岡徹・岡本悠子・升谷泰裕・石飛信・齋藤大輔・丁ミンヨン・新井清義・松村由紀子・藤澤隆史・小泉径子・鈴木勝昭・土屋賢治・森則夫・片山泰一・棟居俊夫・友田明美・小坂浩隆
  横浜10月11~13日

7)Altered frontal pole development affecting self-generated working memory in children with ADHD     
  第42回日本脳科学会
  新井清義、岡本悠子、藤岡徹、猪原敬介、石飛信、松村由紀子、丁ミンヨン、河村佳保里、
  滝口慎一郎、友田明美、和田有司、平谷美智夫、松浦直己、小坂浩隆 宮崎 2015年11月12日

8)発達性ディスレクシア2例と書字表出障害1例:発達性ディスレクシア・注意欠如多動症・自閉症スペクトラム障害の相互関係を考察する
  平谷美智夫・巨田元礼・川谷正男・河野俊寛・石坂郁代・大石敬子他  
  第7回 日本ADHD学会 2016.2.20~21 東京

9)発達性読字障害(ディスレクシア=Developmental Dyslexia:DD)と診断された224例
  巨田元礼・川谷正男・河野俊寛・石坂郁代・大石敬子・・
  第7回 日本ADHD学会 2016.2.20~21 東京

10)注意欠如多動症サブグループごとのContinuous performance task成績の時系列的検討- the Advanced Test of Attentionを用いた検討-
  藤岡徹・滝口慎一郎・平谷美智夫・小坂浩隆・友田明美
  第7回 日本ADHD学会 2016.2.20~21 東京


<誌上発表>
1)Arai S, Okamoto Y, Fujioka T, Inohara K, Ishitobi M, Matsumura Y, Jung M, Kawamura K, Takiguchi S, Tomoda A, Wada Y, Hiratani M, Matsuura N, Kosaka H*. Altered frontal pole development affects self-generated spatial working memory in ADHD. Brain Dev, 2015 Dec 18. pii: S0387-7604(15)00235-1, 2015. doi: 10.1016/j.braindev.2015.11.005

2)Advanced Test of Attention in Children with Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder in Japan for Evaluation of Methylphenidate and Atomoxetine Effects.
Fujioka T, Takiguchi S, Yatsuga C, Hiratani M, Hong KEM, Shin MS, Cho S, Kosaka H, Tomoda T  Clinical Psychopharmacology and Neuroscience(2016) 14(1):79-87

3)「Development and Evaluation of a Parenting Resilience Elements Questionnaire (PREQ) Measuring Resiliency in Rearing Children withDevelopmental Disorders」
Kota Suzuki, Kaga, Michio Hiratani, Inagaki et al  PLOS ONE December3,2015

4)Matsuura, N., Ishitobi, M., Arai, S., Kawamura, K., Asano, M., Inohara, K., Fujioka, T., Narimoto, T., Wada, Y., Hiratani, M. & Kosaka, H. (2014). Effects of Methylphenidate in Children with Attention Deficit Hyperactivity Disorder: A Near-Infrared Spectroscopy Study with CANTAB. Child and Adolescent Psychiatry and Mental Health, 8:273, DOI: 10.1186/s13034-014-0032-5 [link]


5)発達性ディスレクシア児の学習面での問題に対する教員の認識についての検討~注意欠陥/多動性障害と広汎性発達障害の併存が与える影響について~
  藤岡徹・村田里佳・石坂郁代・河野俊寛・大石敬子・滝口慎一郎・平谷美智夫、
  LD研究 24(3)、 347-355、2015年8月

6)「自閉症スペクトラム児(者)をもつ母親の養育レジリエンスの構成要素に関する質的研究」
  脳と発達 2015:47:283-238 
  鈴木浩太、平谷美智夫、加我牧子、稲垣真澄 他

7)12:社会心理学的疾患 学習障害  平谷美智夫
  小児科診療ガイドラインー最新の診療指針―第3版 579-583  2016.3.18 発行
  編集:五十嵐隆  総合医学社

8)連載GRAPH 子どもの未来を明るく照らす支援を実現 平谷子ども発達クリニック(福井県福井市)看護(日本看護協会機関紙)    2016.2(PDF①)